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about

竹内誠一郎

建築家、一級建築士(大臣登録第359020号)
Architect (First Class Grade in Japan registered no. 359020)

竹内誠一郎

日本語 | English

プロフィール

1983年 東京生まれ
2006年 東京大学工学部建築学科卒業
2006年 安藤忠雄建築研究所所属
2016年 竹内誠一郎建築研究所設立

京都を拠点に、東京 • 軽井沢などで住宅 • 別荘 • 宿泊施設 • オフィスなどの建築プロジェクトを進行中のほか、展覧会の会場構成やまちづくりのコンセプトデザインなどを行う

2018年 京都長屋改修 “residence jo mibubanba” (第7回京都建築賞奨励賞受賞)
2019年 アートコレクターズホテル “node hotel”
インスタレーション “千本紙垂” Lexus New Takumi Project KYOTO Connection
2020年 会場構成 KYOTOGRAPHIE 2020 京都国際写真展 “半眼の間”—建仁寺

Profile

1983: born in Tokyo
2006: University of Tokyo, Bachelor of Architecture
2006-2016: Tadao Ando Architect & Associates
2016: Established seiichiro takeuchi architects (estiarc)

Based in Kyoto, engaged in design projects for new developments and renovations; house, second house, hotel, etc in Tokyo. Karuizawa, Kyoto, etc.
Also participating projects for scenography, making design concept for street developments.

2018: Renovation of Kyoto Traditional Townhouse
“residence jo mibubanba” (7th kyoto architecture award,encouragement award)
2019: Art Collector`s Hotel “node hotel”
Installation “Thousand Prayer” Lexus New Takumi Project KYOTO Connection
2020: Scenography “Inside of Buddha’s eyelids” KYOTOGRAPHIE 2020 Kyoto International Photography Festival

Interview

ホテルと現代アート
2016年夏にこのホテルの企画話が上がり、建築家として参加の打診を受けました。
当時、世界中に旅行者が往き交い、現代建築や現代アートを介した交流によって古い都市の新陳代謝を行っていましたが、日本はまだそのような状況にはありませんでした。
ホテルに現代アートを掛け合わせることによって世界中の人たちを巻き込み、どことなく定型化していた旅のあり方を打開し、ひいては都市のイメージを刷新するきっかけもつくれるのではないかと思い、プロジェクトへの参加を決めました。
旅先、node hotel
今回のプロジェクトに際し、改めて「旅をする」ということはどういうことなのかを考えました。
「旅をする」ということは、日常では出会わない何かに出会うことであり、その非日常な異物と自分との距離感を再確認しながら、日常の殻を破る小さな「生まれ変わり」なのではないかと思います。
より良い「生まれ変わり」のための旅の道中は、多様な異文化と交わる機会があればあるほど望ましい。
そこで今回の建築は、その「生まれ変わり」を自然に手助けするための「異文化が交わる器」として設計することが良いのではないかと考えました。
node建築
現代建築には現代アートと同様にコンセプトがあります。
このホテルのコンセプトはホテルの名前である “交点=node” です。
1階パブリックスペースは、入口と奥の天井を高く取り、入りやすく、長居したくなるような構成にし、客室は様々なサイズの部屋を用意をすることで、様々な世代や状況の人々が集まる建物としました。
一つの空気感にまとめながらも、様々な時代様式のアートや家具を集め、あらゆる世代の人々にとって見覚えのあるものを設えました。内外装の材料は自然素材をシンプルに使い、過剰な演出を抑えて「無為」を心掛け、来館者、家具、アートに対しては背景に徹し、都市に対しては端正に構え、歴史ある街に佇む都市建築のプロトタイプを目指しました。
旅のひとときを過ごすホテルとして、またふらっと立ち寄るサロンとして、この「異文化が交わる器」が、多くの人々にとって「生まれ変わり」の手助けになれば良いと思います。
客室や廊下、ラウンジに置かれた作品ひとつひとつには、そこにいたったストーリーがあります。
そのものがなぜそこにあるのかを感じて、周りの友人や家族、恋人やnodeスタッフと交流をし、意味のあるvisitにしていただければと思います。